リボ払いで借金地獄に陥った・・・
という話は誰しも聞いたことがあるかもしれませんが、特に危険なのが自動リボです。
dカードの自動リボを「こえたらリボ」と言います。
しかしながら、入会特典では「こえたらリボ」の設定で1,000円分の「iD」がキャッシュバックされますし、dカードに限らずポイントを獲得できる特典等はリボ払いに附随したものが多いので、知識としては持っておくべきだと思います。
ということで、この記事ではリボ払いの手数料計算方法や支払金額、そしてメリット・デメリットまでを徹底解説します。
リボ払い・あとからリボとは?
リボ払いとは、毎月の支払い金額をほぼ一定に保つ事ができる為、計画的な返済が可能な支払い方法です。
ただし、その分手数料がかかります。
ショッピングの時に「リボ払い」と申告(こえたらリボの場合申告は不要)するか、1回払いの残高をリボ払いに変更する「あとからリボ」を利用した際に、リボ払いの残高として計上されます。
ただし、一括払いの枠ではなく割賦枠がなければリボ払いは利用できません。もし、割賦枠がないようであれば増枠の手続きが必要になります。(⇒増枠方法)
店舗が対象外でリボ払いができない
リボ払いの対象外となるのは、店舗が、、、というよりは店舗が導入しているサービス自体がリボ払いに対応していない時です。特に、キャッシュレス化に伴い近年普及し始めたスマホを利用したモバイル決済端末は、リボ・分割払いに非対応の場合が多いです。
よって、導入店舗では、1回払いで一旦支払って、あとからリボ・分割で変更する必要があります。
商品が対象外でリボ払いや変更ができない
また、上記のような店舗が導入しているサービスではなく商品自体がリボ払いに対応していない場合もあります。例を挙げると、
エステティックサロン、脱毛、パソコン教室、家賃・・・
等です。
勿論、全ての商品が対象外というわけではありません。ですが、これらは「あとからリボ」もできない為、全額を一括で支払わなければならなくなる可能性もあるんです。
毎月の支払金額=指定支払金額+手数料
リボ払いは、一回払い等の支払いサイクルと同様で、15日締めの翌月10日払いです。
そして、「毎月の請求金額(弁済金)=指定支払い金額+手数料」となりますが、リボ払いの請求は1回払いや分割払いとは別に請求が発生するので注意が必要です。
指定支払い金額は、5千円・1万円・2万円と1万円単位で利用限度額まで引き上げることができます。手数料の計算方法は「手数料が安い」を参照してください。
合計請求金額:12万円 | |
---|---|
1回払い | 10万円 |
分割払い | 1万円 |
リボ払い | 1万円 |
※分割・リボ払いの手数料は考慮していません。 |
リボ払いと「こえたらリボ」の違いは?
そして、リボ払いと自動リボである「こえたらリボ」の違いは下記のようになります。
- 買い物時の申告が不要
- 1回払いとの併用不可
- 手数料が通常のリボ払いと比べて安い
- ポイント50%増量
買い物時の申告が不要
上述したようにリボ払いは買い物時に「リボ払いと申告」する必要がありますが、「こえたらリボ」は、1回払いで利用したお買い物が自動的に全てリボ払いの残高として計上される為、申告は不要です。
リボ払いを利用した事のある方は分かると思いますが会計時に「リボ払い」って言うのは恥ずかしい時ありますよね。「こえたらリボ」であれば、その必要がなくので気持ち的な面でメリットと言えるでしょう。
1回払いとの併用不可(年会費を除く)
通常のリボ払いはご自身でリボ払いにするか否かを選択できますが「こえたらリボ」では1回払いとリボ払いを組み合わせる事ができなくなります。これは思っている以上にデメリットが大きいです。
分割払いとの併用は可能です。分割での支払いを希望の場合、支払い時に必ず申告するようにしましょう。
なぜなら、1回払いとして支払った全ての商品やサービスに対して手数料が発生することになるからです。年会費はショッピングではないので例外ですが、公共料金や携帯電話の料金、そしてd払い等をdカード決済にしていれば、、、と考えるとゾッとしますね・・・
手数料が安い
「こえたらリボ」は通常のリボ払いより手数料が安くなります。理由は手数料計算を行う期間が違うから。
例えば、5月16日から6月15日までに3万円の買い物をした場合、通常のリボ払いと「こえたらリボ」の手数料は下記のようになります。(前月16日~当月15日締めの翌月10日払い)
支払日 | リボ払い | こえたらリボ |
---|---|---|
7/10 | 0円 | 0円 |
8/10 | 349円 | 41円 |
9/10 | 234円 | 234円 |
8/10に支払う手数料の金額をご覧いただければ分かると思いますが、「こえたらリボ」の方が手数料は安いんです。その理由を確認する為に8月支払分の手数料内訳を見てみましょう。
8/10に支払う手数料の計算方法 | ||
---|---|---|
リボ払い | 6/16~7/10 | 3万円×15%×25日÷365日=308円 |
7/11~7/15 | 2万円×15%×5日÷365日=41円 | |
こえたらリボ | 6/16~7/10 | 0円 |
7/11~7/15 | 2万円×15%×5日÷365日=41円 |
違いは6/16~7/10までの手数料発生有無です。
通常のリボ払いは計算開始日の6月16日からすぐに手数料計算が始まるのに対して、「こえたらリボ」は1度目の支払い日(7/10)までは手数料計算を行わないんです。よって8/10に請求される手数料が通常のリボ払いに比べて安くなるんですね。
この事を考慮して支払いを行うと実質「こえたらリボ」はリボ残高が指定支払い金額未満(今回の例では1万円)であれば手数料無料で利用。つまりは1回払いと同様のお買い物ができる事になります。
尚、手数料が無料になるのはリボ払い残高が指定支払い金額未満の場合であり、1回ごとのお買い物の合計金額ではありません。そこを勘違いすると予想外の手数料を支払うことになるので注意が必要です。
ポイント50%増量
dカード・dカード GOLD共に通常は100円につき1ポイント還元されますが、「こえたらリボ」を利用すると、通常より50%多くポイントを獲得できます。
50%増量分は100円単位ではなく1,000円単位。つまり、1,000円につき5ポイントとなります。
ただ、ポイント獲得には注意が必要です。
50%増量は「こえたらリボ」の手数料が発生した月に新規購入した金額に対して適用されます。例えば、5月16日から6月15日までに3万円の買い物をした場合、8/10に初めて手数料が発生します。
支払日 | リボ払い | こえたらリボ |
---|---|---|
7/10 | 0円 | 0円 |
8/10 | 349円 | 41円 |
9/10 | 234円 | 234円 |
その発生した8月に「こえたらリボ」で2万円購入すると、2万円に対して50%増量したポイントが付与される仕組みです。これってお得でしょうか・・・
単純計算して1ヵ月でかかる手数料は「2万円×15%÷12ヵ月=250円」です。更に翌月も手数料が発生する場合もあります。対する50%増量分のポイントは還元率0.5%として「2万円×0.5%=100円」ですし、手数料と違い付与は一度きりです。
つまりは、50%増量だけを目的とした「こえたらリボ」の利用は損をしてしまう可能性が高いです。
■参考記事
メリット・デメリット
「こえたらリボ」のメリット・デメリットは下記のようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
・支払い金額を最小限に留められる ・買い物時、申告せずにリボ払いが可能 ・リボ払いに比べて手数料が安い ・ポイントが50%増量 | ・利用すればするほど手数料が高くなる ・1回払いとの併用不可 |
「こえたら」リボは、リボ払いとしての残高が増えれば増えるほど手数料が高くなりますし、通常のリボ払いと違い、1回払いとの併用ができなくなる為、購入する全ての商品やサービスに対して手数料が発生してくると言っても過言ではありません。
リボ払いが借金地獄の入口とはよく言ったものです。
しかしながら、リボ払いを頻繁に利用される方にとってはメリットに感じられる部分もあります。
まず、私もリボ払いはした事がありますが、店頭で「リボ払い」と言うのって恥ずかしいんです。だから、仕方なくひと手間かけてインターネットでリボ払いに変更。そんな手間が無くなります。
また、通常のリボ払いに比べて手数料は少なくなりますし、50%増量でポイントを獲得できる点は、魅力の一つになると思います。
更に、今ならdカード・dカード GOLD入会時に「こえたらリボ」の設定をすると1,000円分のdポイントがキャッシュバックされます。
こえたらリボの入会特典
入会後、「こえたらリボ」の設定で1,000円分の「iD」がキャッシュバックされる条件は、下記を全て満たす事です。
- 入会月の翌月末までにエントリー
- 入会月の翌月末時点で指定支払い金額を3万円以下に設定し特典進呈月(入会月の3ヵ月後)まで継続
上述したように「こえたらリボ」は通常のリボ払いと異なり、1度目の支払い日までは手数料が発生しません。
よって、月単位のショッピング合計金額を指定支払い金額未満に調整すれば手数料を支払わずにキャッシュバックを受け取ることができます。
入会特典として入会翌月末までにdカードなら1万円。dカード GOLDなら2万円以上のショッピングという条件があるので、指定支払い金額を3万円に設定し、入会翌月末まで3万円以下の買い物をすれば両者の条件を満たす事になります。
リボ残高は臨時増額で一括・繰上返済を!
リボ払いは借金です。
最初のうちは手数料を支払うことに抵抗があると思うのですが、徐々に感覚が麻痺していき、、、
リボ払いなら多めに使っても、毎月の支払金額は少なくて済むから大丈夫。ボーナス出たら一括で返そう。
という思考に陥ってしまう人を何度も見てきました。
そうなれば、残高はあっという間に増えていき気がつけば、元本が減らず手数料だけを払い続けるなんてことも十分にありえます。よって「こえたらリボ」は入会特典の獲得だけにとどめ、その後はすぐにでも解除するようにしましょう。また、もし、、、
今リボ払いをしているよ。
という方は、なるべくなら一括返済を行いましょう。返済の方法は下記2つ。
①については、Webからでも可能です。ただ、手続きがご不安な方は②と同様にdカードへ直接電話をして早めの返済をしたい旨、オペレーターの方に伝えるようにしましょう。
電話番号は次項に記載します。
勝手にリボ払いに?解除の方法は?
dカードに限らず「自動リボ」に関しては「設定した覚えがない」という方をちょくちょく見かけますが、カード会社が勝手にリボ払いに切り替えるといった事は絶対にありません。
設定は、Web・ネットどちらでも可能なので、どこかのタイミングで実施しているものと思われます。
特に「こえたらリボ」は入会特典の対象になる為、申し込み時に設定してそのまま放置している方って多いと思います。
実際、毎月のdカードでの決済金額が少ないが為に今まで手数料が発生しておらず、ふと大きな買い物をした時に「こえたらリボ」が設定されていることに気づくケースもあるようです。
人間は忘れがちな生き物です。日々の生活が忙しすぎて、あっという間に「こえたらリボ」の事なんて忘れてしまいます。
よって、入会特典で1,000円分のiDをゲットしたら電話で早めに解除するようにしましょう。
連絡先 | 電話番号 |
---|---|
dカードゴールドデスク | 0120-700-360 |
dカードセンター | 0120-300-360 |
※午前10:00~午後8:00(年中無休) |
また、今後リボ払いなんて絶対にしないという方は、割賦枠というリボ払いや分割払い専用の枠自体を「0」にする減枠手続きも検討してみましょう。
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