PayPayの加盟店舗になるデメリットは?キャンペーンや手数料の損益分岐点・審査まで徹底解説!

QRコード決済サービス

スマートフォンでQRコードを読み込むだけで決済できる「PayPay」。2018年にサービスを開始し、今や利用者数は4100万人、導入店舗数は328万ヵ所と業界のトップに君臨しています。そんな「PayPay」が2021年10月1日から加盟店手数料有料化に踏み切ります。

  • 決済機能のみ:1.98%
  • 販促サービス付プラン(税別1980円/月):1.6%

上記のようにプランによって手数料が違うのですが、両者の差を埋める売上高はいくらなのか?そして、これから導入する店舗のメリット・デメリットは何なのか?

導入の流れや費用・審査を踏まえ、この記事では徹底的に解説します。

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メリット

加盟店舗数が多くシェア率No.1

2021年時点のQRコード決済のシェアを見てみると「PayPay」は下記のように断トツです。

 WBSMMD研究所
PayPay54.3%43.1%
d払い13.0%18.2%
楽天ペイ13.8%15.4%
au PAY8.6%12.1%
LINE Pay10.3%4.60%
メルペイ3.60%
FamiPay1.50%
QUOカードPay0.90%
ゆうちょPay0.40%
※中列は、2021年8月19日にWBSが公表したデータです。
※右列は、2021年1月にMMD研究所が18~69歳の男女45,000人を対象に行った調査結果です。

 

100億円還元キャンペーンでユーザーを爆発的に増やし、そのユーザーが離れないような施策が功を奏したのでしょう。実際に、評価されている理由が、、、

  • PayPayが使える店がとても多い
  • アプリ上でPayPayの使える店がすぐに分かる
  • 還元率の高いキャンペーン

ということ。

そして、今や導入店舗数は328万ヵ所を超えており、大手のコンビニやドラッグストア、飲食店や家電量販店だけでなく、中小の小売店でも使える店舗が多くなったように感じるので、利用者からすると「PayPay」が使えない店舗なんて・・・

といった感じになるかもしれません。

更に、アプリ上で利用できる店が表示されるため無料で莫大な宣伝効果も得られるので、これだけでも導入する価値は十分にありますね。

 

公式サイト 「PayPay」加盟店申込

 

決済手数料が格安で導入費用・違約金も無料

導入にあたり気になるのが費用面ですね。

PayPayは、導入費用やカードリーダー端末等も不要なので、ネット環境と売上管理ツールにアクセスする端末(タブレット・スマホ・PC等)以外は必要ありません。

但し、決済手数料は有料になります。

  • PayPay⇒2021年9月30日まで無料
    (⇒2021年10月1日以降は税別1.98% or 1.6%)
  • ALIPAY⇒2020年9月30日まで無料
    (⇒2020年10月1日以降は税別1.98%)

 

それでも、d払いやau Payに比べると下記のように最安です。

楽天ペイは、QRコード決済だけでなく、クレジットカードや電子マネー決済も可能でそれらの手数料も最安なので一概には比較できませんが、、、

 手数料
PayPay決済機能のみ1.98%
販促サービス付プラン(税別1980円/月)1.60%
楽天ペイ3.24%
d払い2.6%
auPay2.6%
※PayPayの販促サービス付プランは、決済に加え、クーポン券発行等、販売促進のサービスが利用できるプランです。

 

また、PayPayの営業利益は2019年3月期(▲365.59億円)、2020年3月期(▲823.34億円)、2021年3月期(▲726.50億円)とずっと赤字続きです。

いくら便利なサービスでも運営側の採算が取れなければ使えなくなる事を考えると、今回の手数料有料化はやむを得ない気がします。実際に、手数料率が発表された店舗は、、、

様子見で1~2ヶ月使ってみて、今後どうしようか考える。前回のキャンペーンで、集客力が上がったので、完全にPayPayを外してしまうと、その恩恵を受けられなくなる。

との事でした。

 

決済手数料1.6%と1.98%の損益分岐点売上高はいくら?

では、販促プランの手数料は1.6%(税別1980円/月)で決済機能のみの手数料は1.98%と両者に0.38%の差があるわけですが、集客力等の不確定要素を考慮せず、売上金額だけで販促プランがお得になる損益分岐点はいくらになるのか計算してみましょう。

①販促プラン手数料率②決済機能のみ手数料率①-②
(差額)
損益分岐点
1.60%1.98%0.38%※521,053円
※521,053円=(月額1,980円+税)÷(0.38%+税)

 

つまり、PayPayでの売上金額が521,053円以上ある店舗なら販促プランを選択すべきなんです。それにプラスで集客力がついてくるわけですから迷う必要も全くなくなりますね。

公式サイト 「PayPay」加盟店申込

売上金の入金サイクルが早く手数料無料

「PayPay」は振込先の金融機関により入金サイクルと手数料が変わります。

 PayPay銀行その他の金融機関
締め日累計決済金額1万円以上(または、月末)
入金日翌日翌々営業日
振込手数料無料1回につき105円

 

振込先がPayPay銀行であれば、最短で翌日入金とサイクルが圧倒的に早いので、資金ショートの可能性を減らし、ほぼ現金と同じように使用することができます。

しかしながら、PayPay銀行以外を利用されている方は、105円の振込手数料が必要になります。たかが105円でも10回で1,050円100回で10,500円と「塵も積もれば~」となってしまうので、PayPayを導入するならPayPay銀行の口座開設を強くお薦めします。

公式サイト PayPay銀行 ビジネスアカウント

 

デメリット

PayPayのデメリットとして挙げられるのが、クレジットカードや電子マネー決済ができないことです。手軽にキャッシュレス決済を導入できるSpuare株式会社が行った調査によれば、、、

クレジットカード決済に非対応の店舗はカード利用者の21%の来店機会を失っている。

というデータもあります。また、経済産業省が公表したキャッシュレスの決済比率は下記のように年々増え続けています。

 クレジットデビット電子マネーQRコード合計
2014年15.4%0.15%1.3%16.9%
2015年16.5%0.14%1.5%18.2%
2016年18.0% 0.30% 1.7%20.0%
2017年19.2%0.37%1.7%21.3%
2018年21.9%0.44%1.8%0.05%24.1%
2019年24.0%0.56%1.9%0.31%26.8%
※経済産業省が公表したキャッシュレスによる決済比率。

 

つまり、PayPayのようなQRコード決済サービスだけでなく、クレジットカードや電子マネー決済の導入はもはや必須と言えるでしょう。

幸い、キャッシュレス化を国が推進している為、PayPayと同じく初期費用一切無料で開始できる事業者もあります。クレジットカードや電子マネー決済の導入は、店舗にとっても買い物をするお客様にとってもメリットは大きいので、是非ともこの機会に申し込みをするべきです。

公式サイト 「PayPay」加盟店申込

【6社を徹底比較】スマホを利用したモバイル決済端末を店舗に導入するならどこがお薦め?
経済産業省が公表したデータによると、キャッシュレスによる決済比率は下記のように年々増え続けています。 そして当然のことながら、クレジットカード等のキャッシュレス決済ができなければ、その分だけお客様を見逃す事になってしま...

 

尚、上記6社の中でAirペイというサービスが、唯一PayPayにも対応していますが、決済時は以下のように手数料がかかります。

  • Airペイの端末でPayPayを決済⇒3.24%
  • PayPayで決済⇒手数料実質:1.6~1.98%(2021年9月末までは0%)

Airペイは、以下のようなQRコード決済だけでなく電子マネー・クレジットカード決済にも幅広く対応している為、一元化には便利です。

 楽天ペイSTORES決済AirペイおてがるPay
Square
Times Pay
楽天ペイ3.24%
(実質無料)
×××
au PAY3.24%×××
d払い××3.24%×
PayPay××3.24%×
LINE Pay××3.24%×
ゆうちょPay××××
ANA Pay××××
EPOS Pay××××
銀行Pay××××
WeChat Pay×3.24%3.24%×
ALIPAY××3.24%×
atone××××
K PLUS××××
ギフティプレモPlus××××
pring××××
※銀行Pay参加行は、OKI Pay(沖縄銀行)、こいPay(広島銀行)、はまPay(横浜銀行)、ほくほくPay(北海道・北陸銀行)、YOKA!Pay(熊本・十八親和・福岡銀行)等です。

 

しかしながら、PayPay単一導入と比べ、手数料が発生することになるので、Airペイと並行して利用される際は、以下のように従業員への教育をしっかりと行い、できる限り費用を抑えるようにしましょう。

  • PayPayの決済⇒PayPayで決済
  • PayPay以外の決済⇒Airペイで決済

 

◆参考記事

Airペイの評判はやメリット・デメリット!審査期間は遅くて厳しいのか?
店舗でクレジットカードや電子マネーの決済端末(機械)を設置したい。 しかしながら導入費用も心配だし手間が面倒・・・ そんな時にお勧めなのが株式会社リクルートホールディングスが提供している「Airペイ」というサービス。Airペイは...

 

加盟店向けキャンペーン

では、ここからPayPayの加盟店向けキャンペーンを解説していきましょう。

 

ストアページの無料作成

PayPayマイストアのストアページを無料作成すると、アプリユーザーに対して店舗独自の情報が配信されるだけでなく、店舗ごとに2,000円がもらえるキャンペーンを2021年7月19日〜9月30日まで実施しています。

 

PayPayマイストア ライトプランのトライアルキャンペーン

 料金(税別)トライアルキャンペーン適用
初期費用1,980円0円
月額利用料1,980円0円
※キャンペーン適用後、3カ月目以降は1店舗ごとに月額料金1,980円かかります。

 

「PayPayマイストア ライトプラン」は、PayPayクーポンの発行等、加盟店が販売活動に活用できるサービスで、初期費用・月額料金が上記のようにかかりますが、キャンペーンにより無料。更に、2021年10月1日以降の加盟店手数料が、未加入の場合より0.38%(税別)安くなるメリットがあります。

 

3%振り込みますキャンペーン

更に、PayPayマイストア ライトプランに加入及び、エントリーした店舗は、最大6カ月間、PayPayで決済された金額の3%が還元されるキャンペーンを実施しています。申込が2021年9月19日までなら6カ月間。10月19日までなら5カ月間適用になるので、早ければ早いほど戻ってくる金額が大きくなります。

PayPayでの売上還元金額手数料損益
(~2ヶ月)
損益
(3~6ヶ月)
10万円3,000円1,600円+1,400円▲580円
(1,400-1,980)
20万円6,000円3,200円+2,800円+820円
(2,800-1,980)
50万円15,000円8,000円+7,000円+5,020円
(7,000-1,980)
100万円30,000円16,000円+14,000円+12,020円
(14,000-1,980)
※3カ月目以降は1店舗ごとに「PayPayマイストア ライトプラン」の月額料金が1,980円かかります。

 

そうなると、もし仮に2021年10月1日から1.6%の手数料が発生しても、上記のように還元金額が大きいので、3カ月目以降かかる「PayPayマイストア ライトプラン」の月額料金1,980円を差し引いても利益が出るようになっています。

「決済手数料1.6%と1.98%の損益分岐点売上高はいくら?」で説明したように、1,980円の月額料金を支払ってもPayPayでの売上金額が毎月521,053円以上ある店舗なら元を取れるわけですから販促プランを選択すべきです。

 

よって、まずは「PayPayマイストア ライトプラン」がどのようなサービスかを知るためにも、このキャンペーン期間中に必ず申し込みをして自身の店舗にメリットがあるかどうかを確認すべきだと私は思います。

 

公式サイト 「PayPay」加盟店申込

 

導入の流れは?

PayPay導入の流れは以下のようになります。

  1. PayPay加盟店申し込み
  2. 申し込み案内メール受信
  3. 審査情報入力
  4. 審査(2営業日)
  5. 審査通過後PayPayコードキットが到着
  6. PayPayコードを設置し初期設定

ちなみに、「のぼり」の利用を希望されるのであれば、加盟店登録後に「PayPay加盟店サポートデスク」にて申込みが必要になります。窓口に問い合わせたところ、、、

費用がかかる可能性もある。

との事でした。

 

審査の難易度は?

上述したように、PayPayの審査は2営業日と大変短くなっています。では、「審査が短い=審査が通りやすい」という事なのでしょうか?問い合わせしてみたところ、

審査の基準は公開できないが、クレジットカード発行と同様の審査が行われます。

とのことでした。

また、実際に審査を受けた方の口コミを見てみると、、、

 

2回目で審査に通った方もいますし、QRコード決済だけでなくクレジットカードや電子マネー等も活用できるサービスの審査でも以下のように最短当日で終わることから、PayPayの審査は通過し易いというわけではなさそうです。

 1次審査2次審査
Square・Visa
・MasterCard
・American Expres
⇒最短当日
・JCB
・Diners Club
・Discover
・電子マネー
⇒最短3日
楽天ペイ・Visa
・MasterCard
・楽天Edy
・交通系電子マネー
・nanaco
⇒最短3~4営業日
・JCB
・American Express
・Diners Club
・Discover
・QUICPay
・iD
・au PAY
⇒最短2週間程度
STORES決済・Visa
・MasterCard
・SAISON Card
・WeChat Pay
⇒最短2~3営業日
・American Express
・JCB
・Diners Club
・Discover Card
⇒最短5営業日
Airペイ・VISA
・MasterCard
⇒最短3営業日
・JCB
・American Express
・Diners Club
・Discover
・交通系電子マネー
・QUICPay
・iD
・d払い
・PayPay
・LINE Pay
・WeChat Pay
⇒最短4営業日
Times Pay
おてがるPay
・VISA
・MasterCard
(・Union Pay)
⇒3週間~1ヵ月程
・JCB
・American Express
・Diners Club
・Discover
・電子マネー
⇒3週間~1ヵ月程
※Times PayとおてがるPayを除き、2次審査の起算日は1次審査の終了日です。
※Union Payは、おてがるPayのみ対応しています。

 

まとめ

以上、店舗がPayPayを導入する際のメリット・デメリットと導入の流れについてまとめてみました。

メリットデメリット
・導入店舗数が多く普及率・機能性が高い
・ALIPAYにも対応
・決済手数料や導入費用・違約金が無料
・売上金の入金サイクルが早く手数料無料
・クレジットカード・電子マネーの決済をするなら別事業者と並行して契約が必要

 

3年前にサービスを開始した「PayPay」ですが、利用者数は4100万人と爆発的に増えており、ユーザーサポート・機能性・還元額の面では並みいる強豪を追い抜き3冠を獲得しました。

確かに、クレジットカードや電子マネーは利用できないというデメリットはありますが、解約時の違約金も一切かかりませんし、導入するだけで宣伝効果まで得られることを考えると店舗側に一切損はありません

更には、「PayPayマイストア ライトプランのトライアルキャンペーン」と「3%振り込みますキャンペーン」で、手数料や月額料金の元を取れるキャンペーンを実施していますし、振込手数料も無料、初期費用も一切かけずに利用できるので、迷われているなら、この機に申し込みをして自身の店舗にメリットがあるかどうかを確認すべきだと私は思います。

 

公式サイト 「PayPay」加盟店申込

【6社を徹底比較】スマホを利用したモバイル決済端末を店舗に導入するならどこがお薦め?
経済産業省が公表したデータによると、キャッシュレスによる決済比率は下記のように年々増え続けています。 そして当然のことながら、クレジットカード等のキャッシュレス決済ができなければ、その分だけお客様を見逃す事になってしま...

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