「PayPayあと払い」は「PayPayカード」の支払い方法の一つで、分割払いやリボ払い・ボーナス払い等と同列です。ただ、クレジットカードの発行を拒む属性の方を「PayPayあと払い」という名目で、会員として取り込むための施策に過ぎません。

だからか「PayPayあと払いは危険だ!罠だ!」と言った声を見かけるのかもしれません。
よって「PayPayカード」から申し込んでも「PayPayあと払い」は利用できますし、「PayPayあと払い」から申し込んでも「PayPayカード」を発行したことになります。
では、具体的にどのような違いがあるのか?
メリット・デメリットを踏まえこの記事にてまとめます。
PayPayあと払い(一括のみ)とは別サービス
2020年4月より「PayPayあと払い(一括のみ)」というPayPay残高が無くともチャージ不要で利用できる支払方法がありました。
ですが、この記事で紹介する「PayPayあと払い」が2022年2月より始まった為、「PayPayあと払い(一括のみ)」の新規受付は終了しました。
PayPayあと払い(一括のみ) | PayPayあと払い | |
---|---|---|
利用できる方 | 対象者のみ | 全員 |
清算手数料 | 300円 | 無料 |
サービス開始 | 2020年4月15日~2022年1月28日 | 2022年2月1日~ |
締め日・支払日 | 月末締め翌月払い | 月末締め翌月27日払い |
※PayPayあと払い(一括のみ)の申込みは2022年1月28日で終了しました。 |
PayPayカードとの違いは?どっちがお得?
「PayPayあと払い」は「PayPayカード」の支払い方法の一つですが、利用するにあたり下記点に相違があります。
- 入会時に貰えるポイントが違う
- プラスチックカードの利用可否を選択できる
- PayPayカードよりもあと払いの方がポイント還元率が高い場合がある
- PayPayポイントが付与されるタイミングが違う
- PayPayカードの限度額内でしかPayPayあと払いは利用不可
申込時に貰えるポイントが違う
入会キャンペーンに違いはありませんが「PayPayあと払い」はポイントサイトを経由しての申込みができない為、PayPayカードから申し込んだ方が5,000円以上もお得です。
獲得ポイント | |
---|---|
公式サイト | 8,000円 |
ポイントサイト | 5,000円 |
合計 | 13,000円 |
ポイントサイトには、クレジットカード発行や商品購入・アンケート回答・アプリインストール等、様々な案件が用意されており、条件をクリアすることで公式サイトのキャンペーンとは別に高額なポイントを貰えるので、簡単にお小遣い稼ぎができるメリットがあります。

プラスチックカードの利用可否を選択可能
「PayPayあと払い」から申し込んだ場合は、プラスチックカードの発行可否を選択できます。
PayPayカードの申込み | PayPayあと払いの申込み | |
---|---|---|
プラスチックカード | 必ず発行される | 発行可否を選択可能で、発行する場合はVISA・MasterCard・JCBから選択可 |
バーチャルカードのみ | ー | 国際ブランドはJCBに限定され、PayPay加盟店以外での実店舗では決済不可 |
ただ、バーチャルカードのみを発行する場合には、PayPay加盟店以外の実店舗で決済はできません(ネットショッピングは可能)し、バーチャルカードの国際ブランドはJCBに限定されるので注意が必要です。
ポイント還元率は?二重取りも可能?
「PayPayカード」や「PayPayあと払い」のポイント還元率は下記のようになります。
paypay残高支払い | PayPayあと払い | PayPayカード | |
---|---|---|---|
通常還元率 | 0.5% | 0.5% | 1.0% |
上乗せ | ー | +1.0% | ー |
PayPayステップ | +1.0% | +1.0% | +1.0% |
合計 | 1.5% | 2.5% | 2.0% |
※PayPay加盟店で「あと払い」をすると、通常還元率+上乗せ+PayPayステップが適用されます。 ※PayPay加盟店以外で「PayPayカード」決済すると通常還元率+PayPayステップが適用されます。 |
ご覧のように「PayPayカード」より「PayPayあと払い」の方が還元率は高くなるんです。使用方法は、PayPayアプリ上で「残高払い(赤い画面)⇒あと払い(青い画面)」に切り替えてからPayPayで支払うだけ。
そうすれば、最大で2.5%の還元率が実現されます。
PayPayポイントが付与される時期が違う
「PayPayカード」で支払うと一ヶ月分がまとめて12日に付与されます。

月末締めの翌月12日払いなので、5月1日~5月末の間に利用店舗からの売上データが届いた分が6月12日に付与されます。
一方、「PayPayあと払い」で支払うと、店舗からの売り上げが届き、尚且つ、承認され次第(約1ヶ月)都度付与されます。
実際に、PayPayあと払いの利用履歴とポイント獲得履歴をみてみると下記のようになります。
決済日 店舗 金額 ポイント ポイント獲得日 5月1日 paypayフリマ \5,700 57 5月31日 5月2日 はま寿司 \3,388 33 6月1日 5月3日 蕎麦 \1,180 11 6月2日 5月3日 マイング \340 3 6月2日 5月3日 ドトール \224 2 6月2日 5月4日 吹上庵 \1,390 13 6月3日 5月4日 モスバーガー \230 2 6月3日 5月5日 paypayモール \5,445 108 6月1日 5月5日 おみやげ \1,188 11 6月4日 5月5日 おみやげ \1,680 16 6月4日 5月7日 イタリアン \11,050 110 6月6日 引用元:ペイ・コーリング
PayPayあと払いの限度額は最大でも25万円
「PayPayカード」の限度額は最大で100万円までですが「PayPayあと払い」は最大でも25万円で、且つ、本人認証が完了していなければ、それよりもさらに低い金額しか利用できないので注意が必要です。
過去24時間 | 過去30日間 | |
---|---|---|
本人認証未設定 | 5千円 | 5千円 |
本人認証設定済み | 2万円 | 5万円 |
本人認証設定済み+青いバッジ表示 | 25万円 | 25万円 |
※青いバッジが表示される条件は開示されていません。 |
デメリット
PayPayあと払いは加盟店でしか利用不可
2022年5月現在、PayPayあと払いの還元率は下記のように一番お得に利用できます。
paypay残高支払い | PayPayあと払い | PayPayカード | |
---|---|---|---|
通常還元率 | 0.5% | 0.5% | 1.0% |
上乗せ | ー | +1.0% | ー |
PayPayステップ | +1.0% | +1.0% | +1.0% |
合計 | 1.5% | 2.5% | 2.0% |
※PayPay加盟店で「あと払い」をすると、通常還元率+上乗せ+PayPayステップが適用されます。 ※PayPay加盟店以外で「PayPayカード」決済すると通常還元率+PayPayステップが適用されます。 |
ただ、あくまでもPayPay加盟店での決済に限られます。
QRコード決済で断トツのシェア率を誇るPayPayの加盟店数は366万ヵ所と圧倒的ですが、クレジットカードの国際ブランドであるVISAやJCBの加盟店数に比べると少なくなるのは否めません。
よって、PayPay加盟店以外では「PayPayカード」での支払いになる為、還元率は下がってしまいます。
限度額が少なくPayPayステップの条件を満たせない
「PayPayあと払い」の利用限度額は最大でも30日間で25万円です。しかも、本人認証が完了していなければ、その限度額は5万円となり、月に30回以上で尚且つ、5万円以上の決済というPayPayステップの条件を満たすことすらできません。

本人認証が完了するとPayPayアプリ右下のアカウント上部の画像横に表示名の隣に青いバッジが表示されます。
達成条件 | 付与率・付与上限 | ||
---|---|---|---|
①PayPay支払い | 300円以上の支払い30回以上且つ、5万円以上達成 | +0.5%(基本還元率) | |
② 対 象 サ ー ビ ス 利 用 | PayPayモール or Yahoo!ショッピング | 1回の買物につき1,000円以上 | +0.5%(基本還元率) |
PayPayフリマ or ヤフオク! | 1回の購入・落札につき1,000円以上 | ||
Yahoo!トラベル | 1回の予約につき1,000円以上 | ||
ebookjapan | 電子書籍の買い物1回につき300円以上 | ||
LOHACO by ASKUL | 1回の買い物につき1,000円以上 | ||
③Yahoo!プレミアム会員 | 会員登録 | +2%(PayPayモール&Yahoo!ショッピング) | |
④PayPay・ヤフーアカウント連携 | 連携 | +2%(PayPayモール) | |
合計 | ⇒最大1.5%(基本還元率) ⇒最大15.5%(PayPayモール) ⇒最大13.5%(Yahoo!ショッピング) |
青いバッジ(本人認証完了の証)が付与される条件は開示されていませんが、引き落とし口座の登録や外部サービス(Yahoo! JAPAN ID・ソフトバンクやワイモバイル等)との連携、更には、利用頻度も重要な指標になってくると思います。
よって、PayPayが利用できる店舗ではできる限り「PayPayあと払い」で決済し、且つ、支払いも遅延のないようしっかりと実績を作り、PayPayから信用できるアカウントであると評価を受けなければなりません。

ただ、PayPayステップの難易度は高い為、決済頻度を増やした結果、無駄遣いになってしまったという声も見かけます。それでは、本末転倒なので、条件達成が厳しい時は、無理せず「TOYOTA Wallet等」の決済サービスの利用をお薦めします。

「PayPayカード」で「TOYOTA Wallet」にチャージしてから決済すると最大で2%の還元率になるため、私も頻繁に利用しています。
条件も一切ないので、PayPayステップクリアが難しい方はお試しする価値は十二分にあると思います。
他社のあと払いと比較したメリットは?
PayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」を皮切りに、QRコード決済サービスが爆発的に普及し始めました。その中で後払い(BNPL)を提供しているのは、PayPayとメルペイ・FamiPayの3社です。
PayPay | FamiPay | メルペイ | |
---|---|---|---|
年会費 | 0円 | 0円 | 0円 |
ポイント還元率 | 最大2.5% | 最大1.5% | 0% |
限度額 | 25万円 | 10万円 | 30万円 |
審査難易度 | 中 | 低 | 低 |
チャージ | 不要 | 不要 | 不要 |
精算時手数料 | 0円 | 0円 | 一部有料 |
リボ払いへの変更 | 可能 | 不可 | 可能 |
ただ、メルペイは、決済時に還元されるポイントが無いですし、FamiPayは、限度額が最大でも10万円と少ないです。その両者のデメリットを払しょくできる「PayPayあと払い」は魅力的ですが、その分、審査が他社と比べて厳しくなります。

よって、まずはPayPayあと払い(カード)の審査を受けて通過しなければ、メルペイスマート払いやFamiPay翌月払いの申込みをしてみましょう。
そして、それでもだめなら、審査通過の事例であふれかえっている「Nexus Card」を検討してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、私は、以前金融事故を起こしてしまい人間失格の烙印を押されましたが、Jトラストカード(旧Nexus Card)でクレジットカードが作れない5年間をしのぎ、喪明け後にメルペイスマート払いやFamiPay翌月払いの審査に通過し、最終的にPayPayカード発行までこじつけました。
よって、金融事故歴があってクレジットカードが作れない方の中で、余剰資金が5万円以上あるなら、【Nexus Card】も選択肢としてはお薦めです。

コメント